「ものはたくさんあってもいい。そこに秩序があれば美しい。」〜猪熊弦一郎の言葉〜

002 vintage purple bootie

treasure NO.002: ヴィンージパープルブーティー
map : beacon's closet 


靴が好きなのです。物心ついた頃から靴が好きなのです。とにかく、靴が好きなのです。だから、日本にも、ここブルックリンにも、本当にたくさんの靴を所有しています。それはもう本当に・・・。そんな中でも、困ったときの1足という靴。それがこのスモーキーパープルのショートブーツ。生まれはブラジル。この色は、私の中で“パリの紫”。一番好きな色です。朽ちた紫陽花のような紫色。フランス語でmauve(モーブ)。薄く灰色がかった紫色で、マゼンタよりも灰色・青みが強い。「薄い青」とされる野草の多くは、実際にはモーブ色である。』とのこと。洋服などでは、よく見かけるのですが、靴で出逢ったのはこのブーツが初めて。私がこの靴を見つけた時に想い出したのは彼女のこと。お気に入りのお店に立つフランス出身の彼女は、いつもいつも淡いスモーキーな色の組み合わせがとても上手くて、こういうマーブ色と、ベージュやシルバーグレーなどのセピアな色とを組み合わせて、息をのむようなコーディネイトをしていたっけ。出逢った頃は、嬉しくて毎日のように履いてしまっていたので、すっかりいい味が出てしまったので、最近は底を張り替え、大切に大切に履いています。白髪のおばあちゃんになっても、ずっとずっと愛用できますように・・・。